(10/11/6土曜分)
一日休診にして、
一日中お勉強してきた。
産業医科大学主催の
【産業医学実践研修】プログラムY、午前9時(仙台駅集合し、貸し切りバス乗車)〜
午後5時半(貸し切りバス降車し、仙台駅解散)で、大衡村の「
みやぎ生協・リサイクルセンター」(曇り、13℃)に行ってきた。(私は受講者番号:304で、三班の4番らしい。)後で主催者側の一般参加者名簿をチラ見したら、土曜日のためか、休診にして来た
開業医は私一人のみで、他の方は土曜は休みの病院勤務の産業医先生達であった。
プログラムYは、9:50〜12:00「
職場巡視の実施」(実地1.5単位)=
仙台錦町診療所・産業医学センター所長
広瀬俊雄先生、東北大学環境・安全推進センター労働安全教室助教色川俊也先生、(株)アドバンテスト産業医杣田望先生、東北大学病院歯周病科助教井川資英先生、東北大学環境保全センター助手進藤拓先生、産業医実務研修センター講師茅嶋廉太郎先生、産業医実務研修センター助教立石清一郎先生(三斑のリーダー担当)が担当、
昼食10分とりながら、12:20〜15:00「
職場巡視のグループ検討、発表資料(パワーポイント書類)
作成」(実地1.
5単位)=同上が担当、15:00〜16:00「
職場巡視の事後報告会と事後措置」(実地1単位)=同上が担当、で構成されていました。
参加者が産業医科大学のスタッフ(北九州市にある産業医科大学から仙台市に遙々出張されてきた)と一緒になって、約30名が5斑に分かれて、グループ研修を実施。
我が三班では、リーダー担当の立石清一郎先生がデジカメ係をされて、産業医科大学:研修医の女性スタッフと、私を含めた一般参加産業医師3名と一緒に、5名がグループ検討を行った。産業医科大学スタッフの女性がパワーポイント書類をリアルタイムで作成した後、一般参加産業医師(宮城県某病院外科系勤務の先生が当たった)がパワーポイントを見ながらグループ検討結果をプレゼンテーションされた後、一般参加産業医師(開業医の私が当たってしまった)が、個人で仮に作成していた「リサイクルセンター職場巡視報告書」の報告(単に報告書をマイクで読み上げたら良し、と思っていたら、なんと私の手書き報告書が、デジカメ付きのOHPのような機械で、液晶プロジェクターを通じて大スクリーンに拡大表示されて、びっくりした。人に見られるとは予期していなかったので、急いでいて手書きで書いた小学生のようなヘタクソ文字や、多くがひらがな書きだったので、漢字・書字能力を疑われたような思いをして、冷や汗・脂汗もので、マイクもなく、元来小声の私の声は、声がとおらず、少し震えていたようだった。でも私は、社会不安しょうがいやパニック発作はないので、比較的平然としていられた。というか年のせいか。)を行い、
広瀬俊雄先生の全体評価などを受けて終わった。
参加費0円で、大型バスの足代0円、弁当・茶は実費1000円、
勉強内容はちょう充実しており、
コストパフォーマンスは最高の良い勉強でした。8時間拘束されて、単位数:生涯研修=実地
4単位を頂きました。普通の相場では、1時間1単位なんだけど・・・。移動・昼休みがあったけど
実働6時間。
6単位は欲しかった。
(10/11/9火曜分)
夕方からの強風冷雨のなか、奥さんに送ってもらって、午後6時30分からの、白石市「パレスリゾート白石蔵王」で開催された、
【白石市医師会学術講演会】に行ってきた。
白石市医師会/ファイザー株式会社/エーザイ株式会社が共催した。ファイザー株式会社学術部が情報提供として『帯状疱疹後神経痛治療剤「
LYRICA=
リリカカプセル25mg・75mg・150mg」(
添付文書)(一般名:
プレガバリン)について』の説明を行った。平成22年6月に日本新発売したが、10月27日より、
効能・効果の変更があったとのこと。効能
追加ではなく「
帯状疱疹後神経痛」から「
末梢性神経しょうがい性疼痛」に
変更(末梢性神経しょうがい性疼痛には原因として、帯状疱疹後神経痛に加えて、糖尿病性神経しょうがいに伴う痛み・しびれ、三叉神経痛、手根管症候群、頸椎症性神経根症などが含まれ幅広い概念)されたようだ。一気に一〜二桁の
市場規模が広がる効能・効果の設定だ。
その後、公立刈田綜合病院副院長兼麻酔科部長の長谷川淳一先生の座長で、
仙台ペインクリニック院長伊達久先生(昭和61年、自治医科大学卒業)が特別講演『
神経障害性疼痛治療の最新の話題』を100枚のパワーポイントで講演された。
疼痛には、「
侵がい受容性疼痛」(侵害刺激や炎症により活性化された発痛物質が侵がい受容器を刺激することによって起こる痛み)と「
神経しょうがい性疼痛」(神経の損傷あるいは、それに伴う機能異常によって起こる痛みで、さまざまな知覚異常を伴う)と、「
混合性疼痛」(神経しょうがい性と侵害受容性の要素を併せた疼痛)があるそうです。
侵がい受容性疼痛の原因としては、外傷・変形性関節症・打撲・筋筋膜炎・肩関節周囲炎・腱・腱鞘炎・関節リウマチ・脊椎圧迫骨折などがある。
神経しょうがい性疼痛の原因としては、先程の
末梢性神経しょうがい性疼痛の原因とともに、
中枢性神経しょうがい性疼痛の原因となる脳卒中後疼痛・脊髄損傷後疼痛・頸椎症性脊髄症などがある。
混合性疼痛の原因としては、腰部脊柱管狭窄・腰椎椎間板ヘルニア・いわゆる頸肩腕症候群・非特異的腰痛(いわゆる腰痛症)・術後疼痛・骨転移・脊椎破裂骨折などがあるそうだ。
以下は、事前に配布された資料。
〜神経しょうがい性疼痛〜
(Neuropathic Pain)
神経しょうがい性疼痛(NeP:Neuropathic Pain)とは、神経の損傷あるいは、それに伴う機能異常によって起こる痛みで、様々な知覚異常を伴います。国際疼痛学会(IASP)では、「体性感覚系に対する損傷や疾患の直接的結果として生じている疼痛」と定義されています。アロディニア(本来なら痛みを引き起こさない程度の刺激で痛みを感じる)、痛感過敏(軽微な痛み刺激を激しい痛みと感じる)、自発痛(刺激には依存しない自発的な痛み)が特徴的な臨床症状で、NSAIDsなどの通常の鎮痛薬の効果はほとんど期待できません。神経しょうがい性疼痛には様々なものがあり、末梢神経系(神経終末〜脊髄後角)に異常が起こる末梢性機序と、中枢神経系(脊髄後角〜大脳)に異常が起こる中枢性機序が関与していると考えられています。
●末梢性神経しょうがい性疼痛●
帯状疱疹後神経痛、有通性糖尿病性神経しょうがい、複合性局所疼痛症候群、化学療法による神経しょうがい、HIV感覚神経しょうがい、幻肢痛(※)、三叉神経痛、急性/慢性炎症性の脱髄性多発神経根しょうがい、アルコール性神経しょうがい、絞扼(こうやく)性末梢神経しょうがい(手根管症候群など)、医原性神経しょうがい(乳房切除術後疼痛、開胸術後疼痛など)、特発性感覚性神経しょうがい、腫瘍による神経圧迫または浸潤による神経しょうがい、栄養しょうがいによる神経しょうがい、放射線照射後神経叢しょうがい、神経根しょうがい、中毒性神経しょうがい、外傷後疼痛腕神経叢引き抜き損傷(※)、舌咽神経痛、自己免疫性神経しょうがい、慢性馬尾しょうがい(※)など。
(※)は、末梢性および中枢性神経しょうがい性疼痛の両方に当てはまる可能性がある。
●中枢性神経しょうがい性疼痛●
脳卒中後疼痛、外傷による脊髄損傷後疼痛、多発性硬化症疼痛、脊柱管狭窄による圧迫性脊髄症、パーキンソン病疼痛、HIV脊髄症、虚血後脊髄症、放射線照射後脊髄症、放射線照射後脳症、脊髄空洞症、延髄空洞症など。
強風冷雨にて、講演会終了後の情報交換会には出席しなかった。
日医生涯教育講座
1.5単位(CC:26発疹・59背部痛・60腰痛)を頂いて帰った。
(10/11/12金曜分)
午後は休診にして、奥さんと午後2時00分〜午後4時30分まで、仙台市の宮城県民会館603号室(小会議室)で開催された
【病院経営効率化セミナー】に出席してきた。主催は
ヒューマンリソシア株式会社という、
人材派遣業を中心とする「
人材発見会社」である。セミナーの参加費は無料という、セミナーとはいえ、同社の
宣伝企画である。人材派遣の口コミといえば
ココ。ヒューマンリソシア関連のスタッフ数名と、当院(当院はクリニック=診療所クラスの経営者)含め数名(当院以外は病院クラスの勤務医療事務職)の受講者が集まった。金曜午後ということもあってか、20名は入れる603号室は、6〜7割の入りであった。日時をずらして土曜午後4時頃からのセミナーなら、診療所経営者の参加が多いと思うが、逆に病院勤務者の参加は0であろう。今回は【
病院経営効率化セミナー】ということで、
金曜午後、
支払基金宮城支部の講師●●さん(公務員)の都合もあり、これはこれで良いのであろう。
研修スケジュールは
弟1部
14:00〜14:05 開会 ご挨拶
14:05〜14:50
電子レセプト審査のへの対応について(
社会保険診療報酬支払基金 宮城支部 講師)
14:50〜15:00 質疑応答
第2部
15:00〜15:35
レセプト博士のご紹介(NTTデータアイ株式会社 講師)
15:35〜15:45 質疑応答
15:45〜15:55 休憩
第3部
15:55〜16:20 業務効率化について(
ヒューマンリソシア株式会社 講師)
16:20〜16:30 質疑応答 終了
配布物一覧は
1.『
電子レセプト審査のへの対応について』資料=要熟読=
『レセプト精度向上に向けた今後の展望(支払基金の立場から)』(社会保険診療報酬支払基金 宮城支部 作成)
2.レセプト博士パンフレット
3.レセプト博士 補足編
4.レセプト博士 機能の詳細
5.業務効率化(外注の活用法)について
6.厚生労働省 参考資料@「派遣元・先指針の改正について」
7.厚生労働省 参考資料A「期間制限を免れるために専門26業務と称した、い法派遣への厳正な対応」(専門26業務派遣適正化プラン)
8.参考資料B「是正指導事例(当社)」
9.ヒューマンリソシア会社概要
となっていた。
結局は、
経営効率化と称して『
レセプト博士』(NTTデータと、NTTデータがレセプト審査システムを納入している支払基金とのゆちゃくは、みえみえです)
で釣って、病院さんに
ヒューマンリソシアのアウトソーシングを勧める会合でした。
支払基金宮城支部の講師さんは、講演料をいくらもらったのかしら。
でも、
内部資料の『
電子レセプト審査のへの対応について』が冊子で参加者に配布され、支払基金の外部に
もれたのは、画期的であった。良く読むと初期導入コスト120〜200万の
レセプト博士の宣伝であった。
(10/11/17水曜分)
本日は、昨年の(09/11/27金曜分)と同じく、
予防医学活動(
白石陽光園の
三価インフルエンザワクチン予防接種出張)にて、
午後は休診とした。 午後は、予防医学活動専念の日。白石陽光園から出迎えのバンと乗用車に、医師1名・看護婦さん3名・事務職員(大島さん)1名=計5名(この5名で一班を構成することになっている=予防接種実施要綱による)と、季節性と新型を含んだ三価インフルエンザワクチン0.5mLシリンジ百余本と処置器具・救急セットを載せて、白石陽光園さんへ出向く。2時より接種を開始し、約百名の接種を3時過ぎには終える。白石陽光園さんでの長年の集団接種で身に付いた技が冴える。今年は事務職員の大島さんが参加したので、更に効率的となった。被接種者の誘導(白石陽光園の職員さん)・ワクチンシリンジに注射針をセットし0.5mLに調製・皮膚消毒用の酒精綿を用意(ヒロ子さん)・
予診表で個人の確認・検温抜けていたら
検温して
予診表に記入・予診表を参考に
問診と必要有れば
診察・予診表に
接種可能の記入と
医師名署名と捺印・予診表の完成の確認(大島さん)・利き腕の確認(幹子さん)・反対側の上腕伸側皮膚の消毒(幹子さん)・被接種者の確保(白石陽光園の職員さん)・私が
ワクチン接種し・接種部を酒精綿で圧迫し、揉んで貰うよう指示(幹子さん)・刺入部のブラッドバンでの保護(葵さん)・接種10分後の血圧測定(葵さんと白石陽光園の看護師さん。記入は大島さん)と、流れ作業で行う(
太字が私の作業)。終わったところで、白石陽光園の施設長室で今年から新しくなった女性施設長さんから暖かいインスタントコーヒーを頂き、15分間の待機、誰もアナフィラキシー・ショックを起こしていないことを確認し、ホッとする間もなく帰院。戻ってからの自費カルテへの記入・予防接種済証の作成とコピーの自費カルテへの綴じ込み・予診表の自費カルテへの綴じ込み・整理の仕事があって、事務方・看護婦さん達には、又、案外と大変なのだ。院外医学活動は、私にとっては息抜きとなるが、事務・看護スタッフにとっても同様であろう。みな楽しげだ。
夕方5時過ぎに、オリンパスメディカルシステムズ株式会社の三浦さんが、上部消化管内視鏡『
OLYMPUS GIF TYPE H260Z』
の納入・設置・調整に来た。
この上部消化管汎用ビデオスコープは、『
Z』と銘々しているように、「
ハイビジョン対応CCDと
光学85倍ズーム機能により、クリアで
高精細な拡大観察画像を実現しました。さらにEVIS LUCERA SPECTRUMと組み合わせることで、
NBI機能を最大限に活用することができます。」という、オリンパスの
ハイエンドモデルである。
同時に、内視鏡用炭酸ガス送気装置『
OLYMPAS UCR』
の納入・設置が行われた。『UCRを効果的にご使用いただくために』
「同装置は、消化管内視鏡検査において、炭酸ガス送気を最適な流量で安定供給する機械です。通常使用されている空気に比べて、炭酸ガスは極めて生体吸収性に優れており、気体で拡張した管腔の速やかな収縮、患者さまの苦痛軽減や内視鏡検査の効率性アップが期待されます。」との、オリンパスさんの説明がある。患者さまへの費用負担はなく、全くのサービスですが、「なるべく
検査も楽に受けていただこう」という当院のモットーから発想された導入です。ちなみに炭酸ガスボンベの色は、緑色です。8500円の炭酸ガスで、約80人分位まかなえるとのオリンパス三浦さんの話しでした。
同時に注文していたウォータージェット(内視鏡視野洗浄装置)用の『
内視鏡用送水ポンプOFP-2』
は、現行機OFPを後継する最新型なので、OFPの在庫がはけてからの出荷となるため、納入は2〜3ヶ月後になるとのオリンパス三浦さんの話し。
(10/11/20土曜分)
大学卒後三十年ぶりのクラス会。
大阪医科大学を昭和56年に卒業してから30年がたった。大阪医科大学の同窓会は「
仁泉会」という。昭和56年卒は、学30期なので「三節会」と自称している。関西・西日本の私立医科大学の雄である大阪医科大学は、卒業生の地元は関西・西日本に多い。よって、仁泉会の支部は関西・西日本に偏在している。
各地区別支部長の紹介を見ても、明らかである。私は開業した頃、仁泉会宮城県支部に入っても良いかなと考え、仁泉会本部事務局に電話してみたら、「宮城県に支部はありません。先生が支部長になって、仁泉会宮城県支部を立ち上げたらいかがですか」と言われてしまった。とてもものぐさな私には出来ません。