院長周辺雑記(62:2012年1月分)




(12/1/1日曜分)
本日付の河北新報朝刊によると 「汚染特措法きょう施行8県対象 国負担で除染本格化 の見出し。
ここに転載すると・・・
東京電力福島第1原発事故を受けた除染や汚染廃棄物の処理の枠組みを定める「放射性物質汚染対処特別措置法」が1日、全面施行された。警戒区域や計画的避難区域の除染廃棄物処理を国が直轄で進めるほか、年間追加被ばく線量1_シーベルト以上の地域が一定以上あるとされた8県102市町村が除染計画を策定し、国の財政負担で除染するとした対策が本格化する。
8県は岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉。
福島県内の除染推進に向けて環境省は、約60人体制の福島環境再生事務所を1日付で福島市内に設置。警戒区域などの道路や水道といったインフラ設備の除染を1月末から先行実施した上で、3月末から本格的な除染を始めたい考え。
8県の計102市町村は「汚染状況重点調査地域」に指定されており、今後、地域ごとの詳しい線量を調べて実際に除染する区域の絞り込みを進め、順次計画を策定。2013年8月末までに一般人の年間被ばく線量を半減させるほか、子どもについては60%減少を目指す。
(参照:河北新報の記事と図表地図pdf書類
・・・・とのこと。
さて、今日は2012年初休日当番医。インフルエンザ患者さま多いかと思っていたら、小中学校が冬休みのためか、インフルエンザは成人のA型が8名ほどでした。以前インフルエンザの最流行期に休日当番医に当たった時は、インフルエンザの検査(ハナメンボウ検査)を50人施行したことがありました。殆どが冬風邪の患者さまだが、感染性胃腸炎も多かった。流行性耳下腺炎も目立った。マイコプラズマ肺炎の方はなかった。
25年ぐらい昔の元旦の病院当直外来は、年の始まりに病院受診は験が悪いのか敬遠されて翌日の1月2日まで我慢していて、閑散としていたものだ。最近の若い家族は、時節に関係なくやってこられます。10年ぐらい昔の外来は、初診時の問診票に携帯の電話番号を記入する欄があるのだが、記入される方は少数派だった。今では、若い家族や独居の若者は皆が携帯で、自宅に固定電話を引いている方のほうが珍しいようだ。また、昔は携帯の番号を記入するには抵抗感があったようだ。
携帯電話と言えば、私はNTTのショルダーホンの次の世代のセルラーホンの世代(今から20年以上前)から使用している。初期の携帯は固定電話の子機より大きく重く角張ってかさばっていてニッカド電池(過去の遺物)も8時間しか持たず、常に充電済みの電池1個を予備として持ち歩いていた。その電池が大きくて重くて羊羹のようだった。短縮番号・着信通話履歴・リダイヤル位の機能しかなく、全くの電話であった。電波はアナログ(過去の遺物)なので、UHF受信機で傍受され放題なので、通話内容には非常に気を遣った。勤務先の刈田病院よりポケベル(過去の遺物)を自費で持たされていたのだが、受け持ち入院患者さまの急変時など緊急を要するときに公衆電話(テレカも過去の遺物か)が近くにはないことが多々あり、自費で携帯電話の購入となったのだ。刈田病院で私の後に続く先生はなかった。以降、携帯を乗り継ぎ、現在はシルバーホンTV電話(電話専用)とスマホギャラクシーU(情報端末)となっている。
休日当番医の時は、スタッフ8名や私・奥さん分に弁当を取り、私も楽しみにしているのだが、元旦に弁当の営業しているところは少なくとも白石にはないよう?なので、奥さんが弁当の代わりに、「わた奈べ」のお節料理と餅ではなくご飯ものの変わりおむすびを仙台から運んでいた。京風お節料理は三段重で4人前用の3万位のもので、晦日に料亭から届く高級品ではなく、冷凍物を解凍するお手軽物である。丁度良く解凍されていた。当院のスタッフは小食ぞろいで、当番医で忙しく、休憩室に各人交代で上がる時間も少なかったためか、当番医が終了した夕方に、私も戴こうかと重を開けたら、お節料理は大部分が残ってしまっていた。勿体ないので、夕方過ぎに奥さんが仙台に持って帰って三人の息子達がすっかり食べたそうです。大晦日の夜から、次男が東京より帰省してきていたそうです。



(12/1/2月曜・祝日分)
本日は、年始の休診(内科系休日当番医はやまきクリニックさんが担当)。頼もしい。
今日から1月4日の休日当番医職員振替休日まで、うれしい三連休である。仕事してから、昼過ぎに仙台の自宅に本年初めて帰る。昼過ぎに帰っても、奥さんは普通に起きていてリビングやキッチンにいるが、三人の息子達は自室でまだ寝ているよう。そのうち次第に起きてきて、中華風のフカヒレお節料理で朝食をとる。だけど、みんなは一同にそろわない。それぞれ食べに来ては自室にもどる。私と奥さんは、三人の息子達と個別に会話する状態。息子達も、いろいろと疲れているのだろう。



(12/1/3火曜・祝日分)
本日も、年始の休診(内科系休日当番医は●●泌尿器科・内科クリニックさんが担当)。現在は内科標榜していると言え、開業する前の公立刈田綜合病院泌尿器科勤務時代には、「俺は臍下三寸下しか分からねえから、内科は内科の先生に任す」と豪語されて、泌尿器科病棟入院の患者さまたちの内科的診断治療は、私たち内科医が病棟看護婦長に個人的に懇願されて、善意で内科的管理を任されていたという過去があった。病院泌尿器科からの開業にあたって、●●よしなお先生は、どこぞの病院の内科に入局して内科修練を積まれたのか、時間的余裕はなかった筈である。「外来の内科は、せいぜい風邪程度を診れば良いのだから」との甘い考えで、開業時に内科標榜(開業時は、専門でなくとも、何科を標榜してもよい、との標榜の自由が与えられていたから)されたのであろう。たとえば、内科領域では風邪症状を主訴として外来来院された方が、風邪などではなく、とんでもない重症疾患だったということも多々あるので、とても慎重な診察が求められ、本当の内科専門医・認定医は診療に悩むことが多いのである。どこの科の診療も難しさは同じかと思われるのだが、内科恐るべしである。●●先生は子供は診ない(診れない)との白石市民の定評(だから本当の所を知っている親は、休日当番医に当たっていても、子供を●●先生に連れて行かない)なので、内科系休日当番医の看板は、挙げておくのは、どうかなと思われますね。いや私ども内科医の内科系休日当番医の労苦が少しでも軽減されているので、このままで良いのかも、とも思ってしまいますね。
休診にて、朝からお屠蘇を戴いたりして、まったりと過ごす。家族達は餅の雑煮だが、私はダイエット中なので、餅を食わず、フレンチ風のお節料理で、プリン体99%カットの発泡酒を日中から戴き、至福の休みを満喫しました。
酒に酔っての個人攻撃とは取らないで下さい。医業とは責任を伴う重責であることを、皆様に理解して戴きたかったからです。



(12/1/4水曜分)
本日は、正月三が日を終え、元来は通常の診療勤務態勢にもどっているはずなのだが、1月1日(元旦)に内科系休日当番医を担当したため、(1月1日の休日当番医の、職員振替休日)として休診としてある。年末年始期間に休日当番医がなければ、12月29日〜1月3日までの、6連休となったはずなのだが。1月1日に休日当番医が挟まると、3連休+2連休となるので、これでは職員さんが気分的に長期休暇が取れた気がしなく、いたってお疲れとなるので、1月4日を職員振替休日ということにして、休みとしたわけである。この「休日当番医の、職員振替休日」は、1.5年ぐらい前から当院独自で設けた制度なのだが、職員さんには評判が良い。あらかじめ臨時休診は、当院の「診療カレンダー」に明記してあるので、患者さまの混乱はない。職員さんにとっては、休日になっても、休んだことにはならないので、給与収入にも響かず、大歓迎のようである。スタッフが喜ばない職場では、喜んで仕事ができないのは当然であろう。喜びの職場にいるスタッフは、より良いモチベーションを持つものである。



(12/1/5木曜分)
本日が、実質的な仕事始めの日である。連休明けと・年末年始に具合わるくなったお客様が多く、午前の部の診察は次第に3時間半待ちまでになり、午後の部にづれこんだ。
私のポリシーで、誠心誠意の診療を積み重ねなくてはならない。飛ばす診察は出来ません。自分で納得いかない事は出来ません。
お薬だけの患者さまが多くなることは、致し方ない。それにしても、すごい量だ。本日トータルで二百数十人となったようだ。
当院スタッフは、コマネズミのように働き、昼食休憩を取る間もせわしく、全員全日出勤でも、午後8時近くまでかかって、皆がお疲れのよう。でも充実感を感じている表情でもある。



(12/1/31火曜分)
本日は1月最後の日。そして、市町村が65才以上の方へのインフルエンザ予防接種費用を助成してくれる最後の日でもあります。昨年11月1日〜本日まで(ヶ月間)は、自己負担額1000円で受けられます。あす2月1日から助成はなくなり公定価格は4000円となります。1月31日が締め切り期限となったのは、今シーズンからです。前シーズンまでは予防接種の助成の締め切り期限は3月31日までヶ月間)でした。参考:広報しろいし2011年11月号18-19P(外部リンクpdf書類)・A広報しろいし2010年11月号22-23P(外部リンクpdf書類)。自治体も財政事情があっかしてきているからでしょうね。
午前中の診療中昼近くに、「ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・ジリ・・・・・・・・・・・」という大音響が鳴動し鳴りやまない。パニクッているスタッフは無視して、診察室から出て鳴動現場を捜索したら、中待合い室の長いすに掛けている患者さまの耳元の火災報知ベルが大音響を発しているではないか。患者様の耳元では115dBにもなろうかという大音量。なのにびっくりして患者さまは動けないようだ。すぐ防火配電盤を点検すると「一階より火災発生」との表示。あわてずに先ず鳴動切りスイッチを押して、ベルの大音響をとめ、スタッフと手分けして一階中(裏の床暖房用灯油ボイラー・ポンプ室も含めて)の火の気の有無を犬のように探索するも、火の気は全くなし
そのうち、押っ取り刀でSECOMさんが一名駆けつけたが、火災がないことを確かめただけで、火災警報装置の機械には素人なので分からず、さわらない。ので、私がリセットをかける。
奥さんが、うちで消防装置の点検をお願いしている本間消防(利府市)に連絡して、1時間もたって来てもらったら一人で来られた。二人以上いないと火災センサーの点検ができないはずだが、案の定、センサー点検はせず、テスターで防火配電盤内の各所の電圧を測るも、原因不明とおっしゃる。出張料はおいくらか?と言いたくなる。
何のことない、ベルが鳴らないよう一階全ての火災センサーをころして働かないようにセットして、後日出直しますとのことで、SECOMともども帰ってしまった。
「本当の火事の時どうすんだよー」、と私がセンサーが働くようにしてみても、しばらくベルは鳴動することがなくなった。やれやれと考えていたところ、しばらくして午後の診療中に、又、ベルの大鳴動。やむなく一階全ての火災センサーが働かないようにセットしなおした。このような再現性のない故障はとても困る。
準公共の場で命が係っているのだから、SECOMや本間消防さんには、確実な仕事をする責務があるだろうに。末端の社員さんにも、しっかりとした教育を行ってもらいたいものだ。(怒りまくって記憶で書いたので、器物の名称等には誤りがある場合があります。つっこまないように。後日、正確を期して書き直す予定です。)




院長周辺雑記のページに戻る

▲HOME