(11/11/2水曜分)
本日より、安藤建設さんによる、
当院駐車場南側用水路の復旧・復興土木が始まった。工事前には、当院が接している市道の反対側に、
患者さま用仮設駐車場の建設が完了していた。駐車場案内掲示板の設置がなされ、毎日、日中は交通誘導員が車両の誘導にあたっている。用水路の工事は、先ず用水路のバイパス側上流端・市道側下流端を土嚢・板などで用水水流を堰き止めて、その上流に投げ込み電動ポンプを設置し、太いホースを下流まで通して、上流の水を下流まで24時間バイパスさせ、工事区間を乾燥環境にさせる工事から始まった。電動ポンプの電源のため、1日24時間稼働の内燃発電機も設置され、24時間の低音排気音がうなっている。深夜・早朝お構いなく鳴っている。当地が住宅街に近くないのが幸いである。
グーグルストリートビューに掲載されている、11月中の土木工事を、バイパス側から撮影した写真。当院
駐車場は、塚本内科消化器科の立て看板の位置から南隣のカラオケ屋さんの所まで、
拡張されているのが分かる。
(11/11/08火曜分)
夜は、診察 受付を17時50分までにして、白石市・パレスリゾート白石蔵王で開催された
【白石市医師会学術講演会】を聴きに行った。18時45分からアステラス製薬株式会社の情報提供:「
月1回経口投与型の骨粗鬆症治療剤『
ボノテオ錠50mg』(
添付文書)」があり、19時00分から特別講演が始まった。 座長は公立刈田綜合病院外科系診療部整形外科部長の高橋新先生が務められ、演者の
中條整形外科医院院長の中條悟先生(平成4年東北大学医学部卒)が、特別講演:『
骨粗鬆症治療のトレンドを読む(
ビスホスホネート製剤、
最近の話題)』を講演された。骨粗鬆症という当院の専門からは遠いものと思っていたが、実は非常に関連深く重要な疾患であると認識させられる良い機会であった。明日からの診療にすぐにでも生かせる良いお話をいただき、中條悟先生・高橋新先生には感謝しております。ちなみに、医学生・歯学生・薬学生でも常識の「ビスホスホネー製剤による顎骨壊死の副作用」については、誤ったエビデンスを流用した
社団法人日本口腔外科学会HPの
会員専用サイトからダウンロードできる資料(◇ビスフォスフォネート系薬剤使用予定および使用者に対する歯科治療に関するインフォームドコンセントの書式)が根拠になっているようで、最近の他のEBM研究では「ビスホスホネート製剤と顎骨壊死には因果関係が認められない」ことが整形外科学会・骨粗鬆症研究会では定説になって、笑い話になっているらしいです。ビスホスホネート製剤の処方には慎重であった私でも、すぐ明日にでも院内処方品目に採用しそうです。
日本医師会生涯教育講座
1.5単位(CC:60腰痛・61関節痛・77骨粗鬆症)をいただき帰宅す。
[講演要旨(三浦義邦先生による)] 骨粗老症治療の日的は最大の合併症である骨折の予防である。
長年、この領域は強力な治療薬が無い為に系統だった診療がなされなかった。こうした中で1990年代にビスホスホネート系薬剤(BP)
の臨床効果が実証されて以来、骨粗鬆症ではEBMに基づく診療体系がほぼ確立された。日本では2001年以降急速にBPが普及し、現在も骨粗鬆症の治療薬選択ではBPが国内外を問わずファーストラインである。その結果として、各国で骨折の発生率減少が報告されるようになった。
一方、最近になりBPに関連して顎骨壊死(ONJ) や非定型的大腿骨骨折等の「負の」側面も報告されるようになった。いずれも副作用とするにはあまりに頻度が低く、BPのもたらす臨床的思恵とのバランスが非常に悪い。事実、海外ではBP投与を躊躇した結果、それまで減少していた骨折の発生率が再上昇したとの報告もある。
他方で選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM) や副甲状腺ホルモン(PTH)
製剤等の「非BPJも次々に開発されてきた。しかしSERMはBPの服用不耐例やON]対策として利用は出来るが効果が限定的であり、PTHは投与期間が限られている。その為、BPが当面のファーストライン薬剤であることに変わりは無い。特に、BPの中でもミノドロン酸製剤は月1回の内服が可能となり利便性が大幅に改善した。
当院では東日本大震災後にライフラインの途絶による水運び等で、高齢者の圧迫骨折が激増した。いずれも骨粗鬆症については未治療例で、適切な介入がなされれば防げた可能性があった。今般改定された骨粗鬆症診療ガイドラインでも早期からの予防が謳われており、利便性の向上したBPが普及すれば大いに資するものと思われる。
(11/11/11金曜分)
1並びの本日「
11月11日」は、厚生労働省が決めた「
介護の日」だそうである。偶然だろうが本日の夜午後7時より、白石市のパレスリゾート白石蔵王で、宮城県医師会主催の【
平成23年度宮城県医師会介護認定主治医意見書に係わる研修会】が開催された。開催にあたっての挨拶は、宮城県医師会会長の伊東 潤造先生が務められた。
《
研修会プログラム》
19:00〜19:30
@講師:宮城県保健福祉部長寿社会政策課介護保険推進班長 阿部 明 先生
(講師役の阿部先生が、突然の高熱で体調を崩され来られなくなり、代理で保健福祉部長寿社会政策課の小松女史が講演された。レジメに従って、さーっと進み30分もかかからずに終わられてスピーデイーで良かった。)。介護を受ける高齢者が急増する現在の年齢構造がこのまま推移すれば、このままの制度設計では、保険料自体の増加も避けられず、受けられるサービスは低下していき、介護事業者の報酬は上がることなく、「介護保険制度」は成り立たなくなっていく。これは、(介護6兆円産業が創設されると聞いて、土木・建築業等があいついで参入してきた)平成12年に介護保険制度が発足した前年に、私はこの「介護保険制度」は当初より構造的問題をかかえているので、将来はくらいと喝破していた。元来、介護家庭に家族の人手が取られて働きに行けないがための労働力の低下を、介護施設に被介護者を集約入所して集約介護すれば、マンパワーが介護にとられることが少なくなくなり、産業の勤労者労働力が確保できるというメリットがあったはずだったのだが。ところが介護保険創成期に、どこぞの政治家の「家族での介護こそ日本の美徳」との発言により、制度設計の段階から、ころっと変わって現今の制度となってしまったのが、介護保険問題の元凶である。
研修:
「介護保険制度の現況について」のレジメ
19:30〜20:30
A講師:宮城県医師会常任理事(介護保険担当)富谷中央病院理事長 清野 正英 先生。
先生は、『
介護給付(介護保険の対象で、介護老人が払った介護保険料も使われる)』がなされる「
要介護1」と、介護給付がなされなく、『
予防給付(介護保険の非対象で、予防老人が自分で払った介護保険料は使われずに、市町村の税金などで行う)』がなされる「
要支援2」との間には、
大きな隔たりがある。
主治医意見書の「
特記すべき事項」欄に「
介護の手間」を頻度(毎日、週に1.2回、月に1回など)も含めて
具体的に記載するすることで、この
線引きのどちらに入るかを明確にしてあげてほしい、と強調されていました。ちなみに、要介護度認定審査会では、介護度を、八つのランク={非該当}・{要支援1・要支援2}┃{要介護1・要介護2・要介護3・要介護4・要介護5}のいずれかに決定することになっています。┃で、介護保険の対象になるか、介護保険の対象にならないか、が線引きされる訳です。
研修:
「介護認定主治医意見書記載のポイント」のレジメ
参考:
「主治医意見書」の書式
参考:仙台市医師会 庄司 眞 先生の宮城県医師会報への寄稿
「主治医意見書の記載について 再び その他特記すべき事項にチェックリストを」
このチェックリストを縮小コピーして、主治医意見書のその他特記すべき事項の欄に貼付してチェックすると良い、とのアドバイスがあり。
(11/11/12土曜分)
明日13日に
横浜で開催される
第108回日本内科学会講演会・第39回内科学の展望に参加すべく、診療が終わった12日土曜午後に、奥さんと一緒に新幹線で白石蔵王駅を3時過ぎに出発する。東京でJR在来線に乗り換えて、午後6時過ぎには講演会会場(パシフィコ横浜国立大ホール)隣の(昨年10月のJDDW2010の際にも宿泊利用した)ホテル「
ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」(11月の結婚式シーズンで盛況)の部屋に到着した。今回は海側ではなく、観覧車側の部屋である。
夕食をとるため、昨年と同じく、海の上に浮かんだフローティングレストラン「
海鮮ビストロ ピア21」の美味しいディナーコースメニュー(3,500円)を食べに行ったが、店内はまた盛況で、予約してなかったのであっさり断られた。
仕方なくインターコンチネンタルホテル1Fの
ブッフェ・ダイニング「オーシャンテラス」で、
北欧産食材によるバイキングメニューの食事となった。レストランフェア・イベントとして、
11月は
スカンジナビア料理特集で、ピックアップメニュー(★スモーガスボード★ノルウェーサーモン料理★ニシンのマリネ ヨーグルトソース★タラのトマト煮★ミートボールのクリームソース★ラム肉と煮込み野菜のマスタードソース★ジヤガイモとアンチョビのグラタンなど)を中心に50種類以上のブッフェ料理が用意されていた。いわゆるバイキング方式で、一名5,500円×2+ドリンク飲み放題(私はジョッキ生ビール)1,700円で計12,700円也。残念ながらラム肉含めてスカンジナビアの食材は私たちの好みでなく、調理・味付け・ソース・香り付けも洗練されておらず、はっきり言って、おいしくなかった。
美味しくない料理の食べ放題は始めてて゛、奇妙な体験であった。
(11/11/13日曜分)
8時40分には、ホテル隣の会場であるパシフィコ横浜国立大ホールに到着し、「
第108回日本内科学会講演会」5,000円と「
第39回内科学の展望」3,000円の参加登録を済ませた。両方参加登録したものの、同日開催で分身の術は使えないので、ためになるほうをと考え「内科学の展望」を選んだ。昼の弁当チケット1000円も買った。
【
第108回日本内科学会講演会】
会頭:東京大学 永井 良三 先生
会場:パシフィコ横浜・横浜市西区みなとみらい
メインテーマ:
内科学における知の循環:理解、実践、評価
参加費:5,000円
参加方法:事前予約なく、直接会場へ行き登録
認定更新単位:
10単位
「第108回日本内科学会講演会 参加証」
「第108回日本内科学会講演会 認定更新研修単位登録票(10単位)」
【第39回内科学の展望】
平成23年第109回日本内科学会会頭 中尾 ー和 先生の言葉
日本内科学会学術集会
第39回内科学の展望
日常臨床で遭遇する内科疾患の治療最前線
第39回内科学の展望は、「日常臨床で遭遇する内科疾患の治療最前線」
をテーマに、慶應義塾大学内科学講座腎臓内分泌代謝内科の伊藤 裕教授
のお世話で、平成23年11月13日(日曜)に横浜市のパシフィコ横浜で
開催されます。
日常臨床診療活動は言うまでも無く、主治医の生涯学習の下に患者への
インフォームドコンセントを得て、最良の治療が実施されます。
一方、最近の生物学や基礎医学の著しい進歩に支えられ、
日常診療で遭遇する内科疾患の治療法は、日々著しい進歩を遂げています。
内科疾患には、稀少疾患から、高血圧症に代表される患者数の極めて多い
common diseaseまであり、医学の進歩は患者数とは無関係に科学の進歩を
踏まえ特定の疾患に実用化されます。 更に、新発見はその疾患にとどまらず、
類似疾患や近傍の周辺疾患の新規治療法として応用され発展します。
第39回内科学の展望「日常臨床で遭遇する内科疾患の治療最前線」は
以上述べた視点にたち、日常臨床で遭遇する内科疾患の治療最前線を
学んでいただくことを主目的に企画されました。
午前中には副腎疾患、慢性腎臓病、高血圧症、心房細動、
午後には2型糖尿病、COPD、炎症性腸疾患、リウマチ・膠原病のセッション
が設定されています。
演者はそれぞれの専門分野で農富な経験を有し、
我が国を代表する専門医であり臨床医学研究者(Clinician/Scientist)です。
過度の主観性を除き客観性に立脚した視点から、
新規治療法の機序、従来治療法との比較、その臨床的意義を
分かり易く論理的に講演していただきます。
日本内科学会の会員の皆様には、
第39回内科学の展望「日常臨床で遭遇する内科疾患治療最前線」に
積極的にご参加頂き、 日常診療に役立てて頂ければ幸甚です。
そして、来年4月13日-15日には、
京都で開催される第109回日本内科学会総会・講演会にご参加頂き、
「内科学の最前線」を体験して、「内科学の使命と挑戦」について一緒に考え、
新たな目標に向かって活動の第一歩を踏み出していただければ幸甚です。
平成23年8月 第109回日本内科学会会頭 中尾 ー和
会長:慶應義塾大学内科学講座腎臓内分泌代謝内科 伊藤 裕
日時: 平成23年11月13日(日) 9 時25分〜15時20分
会場:パシフイコ横j兵
住所: 〒220-0012 横浜市みなとみらい1丁目1番1号
参加費:3,000円 当日会場でお支払いください
参加定員数:3,000名
予約は不要です
※当日はJR桜木町と会場間にてシャトルバスを運行いたします
延期となっておりました第108回講演会と同時開催となります.。
詳細は2716〜2720頁をご覧ください。 |
会長:慶応義塾大学 伊藤 裕 先生
会場:パシフィコ横浜国立大ホール・横浜市西区みなとみらい
テーマ:「日常臨床で遭遇する内科疾患の治療最前線」
参加費:3,000円
参加申込方法:事前予約なく、直接会場へ行き登録
認定更新単位:10単位
「第39回 内科学の展望 参加証」
「第39回 内科学の展望 認定更新研修単位登録票(10単位)」
プログラム
[9時25分〜9時30分]
開会の辞
第109回日本内科学会会頭 中尾 一和 先生
[9時30分〜10時30分]
1.副腎疾患の診断と治療アップデート
横浜労災病院 西川 哲男 先生
2.慢性腎臓病へのアプローチ
東北大学 伊藤 貞嘉 先生
休憩[10時30分〜10時45分]
[10時45分〜11時45分]
3.高血圧症の最新治療
大阪大学 楽木 宏美 先生
4.心房細動治療の最近の考え方
心臓血管研究所 山下 武志 先生
昼食休憩[11時45分〜13時]
[13時〜14時]
5.2型糖尿病のインクレチン療法
秋田大学 山田祐一郎 先生
6.COPDの病態と治療戦略
京都大学 三嶋 理晃 先生
休憩[14時〜14時15分]
[14時15分〜15時15分]
7.炎症性腸疾患治療の新展開
東京医科歯科大学 渡辺 守 先生
8.リウマチ・膠原病の分子標的治療
慶應義塾大学 竹内 勤 先生
[15時15分]
閉会の辞
第39回内科学の展望会長 伊藤 裕 先生
午後3時半頃の閉会だったので、夕から夜まで、奥さんと横浜のデート。
と言っても、
午前中から、奥さんは同志社女子大ピアノ科の友人(矢野さん)と一緒に、横浜巡りをしていたので、
矢野さん交えてのデートである。
閉会後に、二人が居る海岸沿いの「山下公園」に呼び出され、私はパシフィコ横浜から徒歩で向かって30分の、アフリカン・フェスティバルで騒々しい山下公園係留の「何とか丸」前で出会う。私も交えて矢野さんと話が盛り上がり、途中レンガ倉庫前に結集したポルシェ軍団を観察しながらパシフィコ横浜まで戻ると、もう真っ暗となっている。
今日は朝から予約を取っておいたので、昨年10月JDDWの際にも利用した、海の上に浮かんだフローティングレストラン「海鮮ビストロ ピア21」の美味しいディナーコースメニューでお食事。
今回チョイスしたディナーメニューコンセプトは《Thailand》で、4,500円のコースとなる。
やはりThailandの香辛料は独特で、「民族的・エスニック・・・・」を感じさせられる。
海の上に浮かんだフローティングレストランだけあって、奥さん達と一緒に(昨年のJDDW2010の時のお食事と同じく)ゆっくりと浅く揺れていた。
(11/11/25金曜分)
前日24日(木曜日)昼前診療中に、宮城県仙南保健所(保健福祉事務所)の成人・高齢班の鶴若さん(若い女声)より電話があり、「今年も、去年2010年と同様に『せんなん禁煙チャレンジウィーク2011』に参加していただけませんか」とのこと。「申込書を新たにFAXされなくとも、去年と同様の内容で良いとのことでしたら、FAXで申し込まれたこと同等に致します」と言われたが、「喜んで今年も参加しますよ」と返答し、翌日の本日朝にFAXで『せんなん禁煙チャレンジウィーク2011参加申込書』を新たにFAX致しました。