院長周辺雑記(110:2016年1月分)




(16/1/3日曜分)
本年の仕事始めは、本日の「休日当番医」からだ。四十余名の患者さまが来院された。殆どが当院初診の方で、紙カルテでの初診登録は時間がかかるが、反面診察や検査には時間がかけられ、殆どが診断に苦慮することはなかった。インフルエンザウイルス抗原迅速検査・溶連菌迅速検査・アデノウイルス抗原迅速検査・ノロウイルス抗原迅速検査・心電図検査・胸腹部レントゲン検査・呼吸機能検査(スパイロ)・末梢血,血液像,CRP検査・検尿(10項目)などの検査を駆使し、注意深い診察と組み合わせて診断がついていく。脱水・高熱の方は必要な点滴をして、院内処方なので点滴終わる頃には会計とお薬が出来上がっている次第。なかなか良いシステムと思われる。迅速:検体検査データは、解説を記入し文書でお渡ししている。私は昼休みも返上で午後6時まで働いた。診療開始から終了まで、水飲みと排尿のために2回二階の院長室に上がっただけであった。スタッフ達は適宜に交互に昼休み休憩をとって、カフェ・ミルトンの1000円弁当を喫食していたようだ。6時過ぎに診療が終了し、私の発泡酒タイムには弁当を肴にして4本飲んだ。1000円弁当でも質・量とも満足できる内容であり、私のお薦めである。
夕方には、(有)谷津新聞店から「お帰りなさい。お待ちしておりました。お留守の間の新聞です」とのメッセージ付きで、12/29〜1/2の河北新報が届けられていた。河北新報12/31(木)の朝刊には、19面に『祝創設75周年・尚仁会』の協賛広告pdf書類(376KB)が当院の分も掲載されていた。大学関連の新聞広告に掲載する医院・病院さんは大体常連さんが多いようだ。モノクロ面でも、全県版ではたった縦22mm×横46mmのスペースでも消費税込み37,800円もかかるのだ。見る人も尚仁会関係者だけだろう。こういう新聞広告は、載っていなくても誰も気付かないが、載っていれば関係者には載っていると見てくれるだろう、との期待を持って出稿している。なんと、当院の枠は、尚仁会会長である下瀬川教授の顔写真の左真横という好位置であった。私の義弟(年齢的には私が弟)の梅津内科医院さんも掲載されていた。



(16/1/4月曜分)
昨日の休日当番医の時と同様に、インフルエンザ患者さまは0で、感染性胃腸炎の方が多い。擦式手指消毒薬のウエルパス(主成分はエタノール)はインフルエンザウイルスには効果的だが、ノロウイルスには効果がない。そこで昨年秋頃から登場した『ヴィルキル』がノロウイルスにも消毒効果があるので、もっぱら『ヴィルキル』を4ヶ所に設置して対応している。一押しで定量が出るので使いやすい。さらさらしてなくて、少しトロっとしているが、手指や手に塗り込んでいると乾燥して、皮膚に何もついていないようなサラサラ感があり、皮膚が荒れることはない。ただし難点は、500mL容器しかなく、ウエルパスの1000mLに比べ設置安定性がおとることと、500mLで1500円(後日、別の卸の見積もりでは1200円と分かった)と高価なことだ。しかし便利な物が出てきたものだ。
『ヴィルキル』 2016.01.04



(16/1/7木曜分)
春の七草がゆを食べた。
春の七草 2016.01.07
「春の七草」は、奥さんが白石の生協で買ってきた380円のパック詰めである。宮城県蔵王町 「春の七草保存会(参考の外部リンク)が作っているらしい。餅は入れないで食した。七草の独特な香りがして、なかなか良いものです。


(16/1/12火曜分)
夜は、【白石市医師会学術講演会pdf書類(85KB)(18:00〜白石市・於舞鶴会館)へ行ってきた。


  ■製品説明:18:00〜18:30
 「ベルソムラ錠 適正使用情報」
 (参考1:ベルソムラ錠の添付文書pdf書類(884KB)
 (参考2:ベルソムラ錠の医療関係者向けパンフpdf書類(1.48MB)
 MSD株式会社
 ■特別講演:18:30〜
 座長:医療法人社団蔵王会 仙南サナトリウム 院長 本多 修 先生
 『かかりつけ医のための睡眠薬の使い方
 演者:医療法人慧眞会 協和病院 院長 善本 正樹 先生
 ※講演会終了後、情報交換会
 ※日本医師会生涯教育講座:1.5単位CC(9:医療情報、20:不眠、69:不安)
 共催:白石市医師会/MSD株式会社                                                            .

演者の善本 正樹 先生は、はるばる病院のある秋田市から来られた。兵庫県出身だそうだ。



(16/1/18月曜分)
今朝は久しぶりの大雪(といっても積雪10cm程)。早朝に、城南建設さんが来てくれて、重機で駐車場の除雪は万全。たまった雪もダンプカーで捨てて貰った。私はZ4Mロードスターの幌に積もった15cm程の雪かきをした。メタルトップに比べて、幌は積雪による重量には、弱いのだ。



(16/1/21木曜分)
最近、当院HPのトップページの上のほうに『只今、パート看護事務スタッフを緊急募集中』と掲載していたところ、ハローワークを通して事務スタッフ1名の応募があり、本日の午後7時過ぎに、履歴書持参で来てもらった。面接は、二階にある当院スタッフの休憩室で、私と奥さんとで行った。なかなか良さそうなので即決し、2月1日から入って貰うことにし、サンダルや制服衣類等の当院支給の物品については、貸し出しした通販のカタログに希望の品の製品番号の付箋を付けて、持ってきて貰うこととした。シヤチハタ印やステトも必要だ。翌日から『只今、パート看護スタッフを緊急募集中』となった。



(16/1/24日曜分)
福島市の斎場(さがみ福島斎場)へ、故刈田病院院長菊田 豊 先生(私は30年以上お世話になった方)の、菊田 豊 先生のお通夜にいった。



(16/1/27水曜分)
午後は診療を午後5時までにして、【第38回宮城県医師会学校保健研修会】に行ってきた。

 【第38回宮城県医師会学校保健研修会
 pdf書類(121KB)
 19時00分〜
 仙台市・宮城県医師会館 2階 「大手町ホール」
   司会:宮城県医師会常任理事 奥村 秀定 先生
 1.開会
 2.挨拶
   宮城県医師会 会長 嘉数 研二 先生
 3.講演
   座長:宮城県医師会常任理事 板橋 隆三 先生
 (1)『学校保健安全法施行規則の一部改正に伴う
    定期健康診断のガイドラインについて
』(15分)
     pdf書類(1.7MB)
    宮城県教育庁スポーツ健康課 課長 松本 文弘 先生
 (2)『運動器検診の実施方法と事後処置』(60分)
     pdf書類(1015KB)
    日本臨床整形外科学会 副理事長 新井 貞男 先生
 4.閉会
   宮城県医師会 副会長 櫻井 芳明 先生
 ※日本医師会生涯教育講座:1単位
 CC(1:専門職としての使命感、13:地域医療)                                                       .
 主催:宮城県医師会

行きは小雨模様でロードスターをクローズにして行ったが、帰りは月が煌々と輝る晴だったのでオープンで帰った。午後5時10分に出て、午後6時05分には仙台の自宅につき、三男に新築された新しい宮城県医師会館まで送ってもらったが、余裕で午後6時30分には宮城県医師会館に着いた。参加者記帳をしたところ三人目で、会場(宮城県医師会館2階の大手町ホール)に入ったら一名しか着席していなかった。三列目の前の方の席にすわったので、後の参加者の姿は分からなかったが、そうこうしているうち、右後の方から蔵王町の佐藤秀一先生と大河原町の河内三郎先生の声が聞こえた。あとで後を振り返る機会があったが、仙南地区では両先生の出席しか確認できなかった。会は19時00分きっかりに始まった。
講演は2題あったが、時間の都合上、フロアーからの質問は演題2題が終わってから受けつける、との座長からの説明があった。何しろ時間がおしている。7時20分頃から、2題目の講演となったが、パワーポイントがなかなか起動せず、又、調子も悪く2題目開始が約20分遅れた。モタモタしているその間に、フロアーからの質問を座長が受けつけた。フロアーから『「保健調査票pdf書類(748KB)の血液型の欄は不要・有害なので削除すべきではないか』との趣旨の質問が出た。県からの回答として、『血液型の記載は必須ではないが、記載してもよいので、この欄がある。』とのことだった。が、常識として、欄があれば必須と考えるだろうし、血液型検査には医療保険がきかなく自費となり、保護者には経済的負担をかける。血液型の記載があったしても、児童・生徒に何か輸血が必要な非常事態がおきたら、医療機関では必ず血液型を調べてクロスマッチ検査で適合する輸血が行われるので、血液型欄は不要である。また、血液型による差別が生じる危険があり、血液型欄は削除すべきであろう。最近では、テレビでも血液型占いを見かけることはなくなった。また、子供の血液型が分かったら、親子関係に疑念が持たれる事態も生じよう。押して押して、講演(2)が終わったのは、予定の午後8時15分ではなく、8時45分頃となった。最後に座長の先生が手短な質問を受けたところ、フロアーから『内科校医が四肢の状態まで整形外科的に診断するのは不能なので、内科校医でなく整形の先生に診てもらった方が良いのではないか。時間も取るし、健診結果に責任を持てない=内科校医・眼科校医・耳鼻科校医・歯科校医があるのだから、整形校医があっても良いだろう。』との質問があった。座長の先生の話しでは、日本医師会でも要望したが、あの事業仕分けで予算がつかなくなったのだが、文科省がどんどん進めていって今回の改正となり、内科校医の先生に整形外科的にも診て貰うことになってしまったそうだ。最近は、いつもそうだが、中央は都道府県に事務仕事を押し付け、都道府県は市町村に事務仕事を押し付ける風潮が進んできているようだ。



(16/1/28木曜分)
午後の診療は17時40分までにして、18時30分からの【平成28年白石市医師会新年会】に行ってきた。例年と異なり、会場は玉幸から大上の二階座敷に変わった。会費は5,000円。例年、なるべく下座に位置することにしている。左隣は、白石市医師会訪問看護センター所長さん、右隣は、公立刈田綜合病院の病理の先生となって、けっこう会話が弾んだ。ここだけの話しも色々あった。そういえば病理の山口先生と直接お話しするのは、いままでも年1回の新年会での席でしかなかった。ビールや日本酒を沢山飲んだ。医師会長の挨拶や元医師会長の乾杯の音頭は、医療を巡る環境悪化へのグチが続き、なかなかに湿ったものだったが、アルコールが入ると、皆さんニコニコしていた。来賓の白石市長さんの祝辞では「ナガサワマサミをよろしく」とのことだった。刈田病院の麻酔科に1月1日付けで赴任された麻酔科の先生が紹介されていた。二人の着物姿のコンパニオンさんが福島方面から派遣されてきて、お酌して貰った。大上ではいつも出される締めの温麺(うーめん)は、出なかった。
本日1月28日、「宮城県は県全域インフルエンザ警報を出したと」ニュースで言っていた。



(16/1/31日曜分)
奥さんと母と一緒に、午後2時からの 【仙台シューマン協会 第106回コンサートpdf書類(3.79MB)を聴きに仙台市の仙台市戦災復興記念館の2F記念ホールに行った。
仙台シューマン協会 第106回 コンサート 2016.01.31

先に昼食を『びわね』(外部リンク)の季節の膳でとった。
『びわね』の季節の膳『睦月膳』

今日のコンサートには、私の妹(美智子)が出演するのだ。妹の旦那は梅津内科医院の先生で、本日は白刈地区の内科系休日当番医を務めているので、来られない。妹のドレスは艶やかな紫色で、照明の当たり具合で一部が蝶のように青色に変化して見えるレフレックスパープル(私のTuscan Sの色)であった。妹はリリックソプラノなので、今回のようなオペラのアリアには向いてなく、独唱のドイツリートなどがふさわしいのだが。





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