院長周辺雑記(91:2014年6月分)




(14/6/1日曜分)
久し振りに仙台の自宅に日帰りで帰る。かんかん照りの中、行きも帰りもオープン。エアコンの冷風量が多いので、34℃の外の空気と混合されても、適温になり涼しい。が、野球帽とマスクは必須である。日焼けで鼻が真っ赤になるからである。夕方のラジオニュースでは、全国的に熱中症の発生が多かったと報道している。まだ梅雨明けもしていないのだが。参考:白石市の熱中症予報(外部リンク)



(14/6/3火曜分)
最近、ネット通販でないFAX通販の「万雄」で買った、USB接続の200倍マイクロスコープを使ってみた。200倍だが40インチモニターにフル画面でつなぐと大迫力。昨日洗髪したので自分の頭皮の毛根状態を見る。毛根から毛髪が出る開口部は広がっており、TVのCMのように、皮脂栓で塞がれているところはない。なのに、スタッフに見せたら「わぁー嫌だ。汚い。」の声ばかり。



(14/6/4水曜分)
白石市医師会が社団法人から一般社団法人に移行してから初めての 【第67回白石市医師会定時総会】が、18時30分より白石市堂場前の玉幸亭で開催された。一般社団法人に移行したのは、宮城県・郡・市医師会の中では、白石市医師会がトップを取ったとは、以前の小松和久理事の発言で知った。白石市医師会は何となく先見の明がありそう。意味のないホームページを持たないのも、一線を画した了見であろう。
議事は、ハガキによる事前告知予定と変更され
(1)第1号議案
白石市医師会役員改選について
(2)第2号議案
平成25年度事業報告・決算報告・監査報告について
(3)第3号議案
平成26年度事業計画と予算案について
 (4)第4号議案
その他
であった。今回は、佐々木会計事務所より、説明を兼ねて2名の出席もあった。会計係の理事大沼俊行先生は、会計方法が変わり、大変にご苦労様でありました。
(1)第1号議案の白石市医師会役員改選案については、高橋昌宏先生が理事から抜けている事だけが、去年と異なっており、私も含めて他の先生方は去年のままの横すべりであった。先週の理事会では、佐藤恒明会長より「診療が忙しく昼休み時間帯には理事会に出てこられないので、本人より理事辞退の御願いがあった」との話しがあったのだが、後の懇談会の席では、高橋昌宏先生は「昼は忙しく理事会出席を半年以上ほっていたが、今日の今日まで理事が抜けたのは知らなかった」との話し。佐藤会長の親心であろう。白石市医師会員開業医の若手46才の高橋昌宏先生は開業して11年、今が働き盛りである。昼の理事会に出席するのは無理であろう。
定時総会の後は、会費 3,000円で 懇親会が開かれた。
私は公務には真面目な方で、月1回の理事会には、診療時間を制限してでも出席するようにしている。



(14/6/5木曜分)
本日6月5日は、私の母の誕生日である。89才となった。89才の割には、結構元気で喜ばしい。午前の診療中の11時頃、自宅に御祝いの電話をしようとしたら、お手伝いさんが出て「丁度、お風呂に入っておられます」とのことだった。風呂はあぶないので、必ずお手伝いさんが来てくれている時に入浴するように決めてあるのだ。忙しさに取り紛れて電話を忘れていたが、診療が終わった夜には電話が出来た。御祝いを述べたら、とても喜んでくれた。何歳になっても、子供から電話を掛けてくれることは、嬉しいものなのであろう。逆に父が存命の時は、私の誕生日には、必ず電話をくれた。子供がいない若い頃は、なんだか面倒くさいとも感じることもあったが、子供がいる現在となっては、とても重要なことと考えるようになったのだ。



(14/6/7土曜分)
ここ二三日、ずっと雨が続いている。ニュースでは、関東地方の一部では、例年6月の月間降水量が既に降ったそうである。この「例年」というのが曲者である。過去何十年かを平均した値であり、「最近の毎年」の値とは異なる。平均値だから、そこから逸脱する確率は結構多い。「例年にない」積雪量・暑い夏・冷夏・台風発生が多い・少ない年・熱中症で搬送・・・などは、「毎年」気象現象としてニュースになるが、これは気象庁からの垂れ流しニュースであろう。記者の方に、もう少し考える力があればな、と感じるのだ。



(14/6/10火曜分)
夜は18時30分より舞鶴会館で【白石市医師会学術講演会】があった。 「LAMA/LABA配合剤
ウルティブロ
について」の情報提供が18時30分からあり、 演者を東北大学病院 呼吸器内科 講師 玉田 勉 先生が務め、 座長を大泉記念病院 副院長 佐藤 和彦 先生が務め、特別講演 『一般診療においてCOPDの診断と治療を上手に行うための秘策』が行われた。白石市医師会とノバルティスファーマ株式会社との共催であったが、ノバルティスファーマとは、あのディオバン』の会社である。(CC:19:身体機能の低下、45:呼吸困難、46:咳・痰)で、 日本医師会生涯教育講座:1.5単位を取得した。
本日はいつもと異なり、講演会後の情報交換会にも参加した。



(14/6/11水曜分)
午後の受付は、17時30分までにして、奥さんと一緒に、19:00〜20:30まで白石市いきいきプラザ1Fワークショップルームで開かれた 【県南・県北圏地域医療情報連携基盤機構事業説明会=みやぎ医療福祉情報ネットワークシステム(MMWIN)」事業説明会】(みやぎ医療福祉情報ネットワーク協議会事務局より、受付役1名・司会役1名:事務局事業課長の齋藤慶治さま・説明役1名:事務局の3名が来白された。)に行ってきた。
将来的に国が進めたがっている情報システムとは全く関係なく、宮城県内だけで構築し普遍性がないシステムらしい。今年度は、県北と仙南を一部整備して終了する(一昨年は塩竈・石巻、去年は仙台市)予定で、来年度は予算が終了するので、参加希望の医療(医科・歯科・調剤)・介護・福祉機関は、6月上旬(遅くとも7月上旬)までには手を挙げてくれという、無茶苦茶な、本日の説明だ。今回手挙げすると、費用の約全額600万円がタダとなるとのこと。「ただより高いものはない」というではないのか。ちなみに、既にクリニックで参加したところは、塩竈・石巻で三十件余り、仙台市でも三十件余りしかない。約一千のクリニックがあるというのに。これは、クリニックレベルではメリットが殆どないからだ。しかし、このシステムは、医療(医科・歯科・調剤)・介護・福祉機関の殆どが参加してくれないと、機能不全に陥るのだ。こんなアホなものに、予算が下りたから、予算を消化したいとは何事だ。医療内容から住所にまでまたがる機密性の高い個人情報を、クリニックだけでなく、他の医療(医科・歯科・調剤)・介護・福祉機関にまで公開することが患者さんには求められる。公開しても良いですとの申し込み書は、各患者さんから、各医療機関窓口で受け付けて欲しいとの頼み込み。一昨年から申し込んだ患者さんの総数は、宮城全県人口の内、僅か千人程とのこと。全く立ちいかない「システム」である。県の予算が単年度限りだが6500万おりたから、いかがしても県南夜間診療所を作って欲しいという、県の医療整備課の人と頭の構造は同じらしい。(県の医療整備課の人は、こういうのが仕事なのだから、責めても可哀相だが)。この項続く・・・



(14/6/13金曜分)
奥さんに付き合って、午後9時より11時までフジテレビ系列 金曜プレステージ女医・倉石祥子死の最終診断〜』(外部リンクSAVEpdf書類460KB)を見ていたら、白石市の「公立刈田(かった)綜合病院」でのロケ撮影が多かった。300床を超える病院で、診察机上のモニターやキーボードは画像診断とオーダリングシステム専用である。電子カルテ化されてなく、紙カルテのまま、キャリヤーに収納されてレール上を自動化されて院内を駆けめぐってやって来るという、超レトロかつ超現代化なメカニズムにはビックリした。病理プレパラ庫も超近代的であった。柴田郡大河原町に所在する「みやぎ県南中核病院」では、開院してから2回も電子カルテシステムを入れ換えた(入れ換えざるを得なかった)のにもビックリしていたところだった。
ご当地ユルキャラが全国にあるよように、ロケ地に呼ぼうというF・Cも各地にあるらしい。今回は広報しろいしにも出ていたが『みやぎ・しろいしフィルムコミッション』(外部リンクSAVEpdf書類425KB)が手配したようだ。



(14/6/19木曜分)
午後の受付を17時40分までにして、18時30分から白石市の割烹 大上で開かれた【木曜会】に出席した。今月の当番幹事は仙南サナトリウム副院長の本多修先生である。先生は、自分のとこで造ってもらった日本酒を持ち込んでくれて、なかなか旨かった。日本酒で結構酔っぱらいました。



(14/6/21土曜分)
午後休みには、午後14時15分から白石市役所駐車場からバスで出発し、午後15時00分より、大河原金ヶ瀬のウェディングパーク桜フローラで、【第66回仙南六郡市医師会総会並びに宮城県医師会医師研修講習会】(白石市医師会担当)が開催された。先ず、総会が午後15時00分〜15時30分まであり、その後に宮城県医師会医師研修講習会が午後18時まであった。講習会@「小児の食物アレルギー・アナフィラキシーについて」で、宮城県立こども病院 総合診療科部長 三浦 克志 先生が講師を、講習会A「高血圧治療ガイドライン2014;何がどう変わったのか?」で、東北労災病院 高血圧内科部長 宗像 正徳 先生が講師を務められた。講演内容は非常にタイムリーなものであった。
その後は会費3,000円で、午後7時20分まで懇親会となった。



(14/6/26木曜分)
精研の全自動消化管内視鏡洗浄機ESPAL-V(外部リンク)から洗浄中に突然水が溢れてきて、看護スタッフの葵さんがパニックに。水位センサー(マグネットフロートスイッチ)の上の方が故障したらしい。午前10時前に精研の東京営業所(仙台に営業所はない)に連絡したら、担当の生駒さんが午後3時までに来てくれた。上の水位センサー交換と各部チェックはすぐ終了し、明日の検査にも万全だ。
ファイザー株式会社より、患者様向けサイト「アナフィラキシーってなあにjp」(外部リンク)に病医院検索の施設登録(外部リンク)が完了したので、「掲載内容についての医療機関様用控え」の書面が郵送されてきた。3月にエピペン登録医の講習を受け、4月23日にサイト登録手続き説明の書面が届き、WEBより登録し、6月16日に登録されましたの書面が届き、本日やっと医療機関様用控えの書面が届いたわけだ。WEBよりの登録には10分も掛からないのに、正確性を期すためか、確認の書面を郵送で2回も送ってくるとは、医療に関わる情報のためなのか、随分と慎重なものだ。



(14/6/27金曜分)
オリンパス上部消化管内視鏡H260-Zが検査開始後、20枚撮影早々に突然死んだ。内視鏡本体の各ボタン操作全てが効かなくなり、NBI切り換えのフットスイッチも効かなくなった。医師スタッフの私はパニックどころか落ち着いていた。画像はモニターに出ているので、ボタンでの画像フリーズ・レリーズ撮影は不能だが、画像ファイリングシステムM-FILEのモニター画面の撮影ボタンを看護スタッフのヒロ子さんにマウスでクリックしてもらって、残りの60枚程はシッカリ記録できた。M-FILEがなかったら大変なことであった。
看護スタッフより、さっそくオリンパスさんに連絡させたが、当院担当の営業さんでなく、塩竈に出張しているオリンパスサービスのイモトさんに通じたようで、埒があかない。昼過ぎにオリンパスメディカルサイエンス販売の営業キクチさんから連絡がきて、代替え機付きのフルメンテナンスに入っているので代替え機を貸与しますとのこと。代替え機は、仙台営業所には(経費削減のため)一台も在庫してなく、福島県の白河事業場に用意してあると言う。今から手配をかけても、白河から佐川急便で仙台営業所に送ってくるので、当院へは明日(土曜日)の午後のお届けとなります。とのノンビリした対応。明日の土曜日は、オリンパスさんは休みだろうが、当院は通常診療で、検査予定も入っているのだ。医療機器は、すっ飛んで持ってくるのでなくては、代替え機の意味がないぞ。なんなら、「今すぐ営業さんが、営業車で仙台を出発し白河まで往復してきたら、本日の午後6時までには当院に納入できるでしょう」と言ったのだが、勝手に判断できなく佐川急便を使うことになっているらしい。佐川急便でオリンパス仙台営業所に届けさせるのではなく、佐川急便白石営業所止めにして、そこからオリンパスの担当さんが持参すれば、明日7時30分にはお届けします。とまで交渉して、やっと一件落着となった感じ。電話での交渉の途中で、はかが行かないので、営業所長(支店長)さんと話を付けたいから連絡をいれてもらうように御願いしたのだが、席を外しているのか夜になっても連絡が付かなかった。何故だろう。「オリンパスは技術は良い(だから世界で90%のシェアがとれる)のだが、会社がねぇ。」とは、投資に失敗して粉飾決算露見する前から、医者には言われていたことだった。90%のシェアを取れば、裸の王様会社になってしまうのだろうか。
ちなみに、約十年前に、技術の東芝さんのリモコンTV透視台が夕方に故障し動かなくなった際は、サービスマンがすっ飛んできて、透視台起倒用モーター(2Lペットボトルの1.5倍大)の寿命と喝破し、関東地方の工場に連絡して、翌朝の午前4時には社用車で新品モーターを届けてくれて、午前6時には復旧して何事もなく業務に支障をきたさなかった。さすが、安全・信用を重んずる会社は、大会社でも対応が違うなと感心したものだった。オリンパスではエレベーターを造れないはずだ。



(14/6/28土曜分)
オリンパスメディカルサイエンス販売から午前7時半頃にH260-Z代替え機が、確かに届いた。営業のミウラさんの目の前で動作確認してOKであった。H260-Z内視鏡故障品は(本日は土曜日で休みなので)来週月曜日に引き取りに参ります、との話し。
本日の検査は無事に乗り切った。



(14/6/30月曜分)
オリンパスメディカルサイエンス販売から営業のミウラさんがきて、修理のためのH260-Z内視鏡故障品を引き取りにきた。
実は一昨日届くれてくれたH260-Z代替え機は、福島県の白河事業場から届いた正規の代替え機物品ではなく、たまたま仙台営業所にあった、某医院さんへ返す修理完了品だったので、本日、白河事業場から届いたH260-Z代替え機を持ってきたので、正規代替え機に交換しますとのこと。平然とお話しになった。某医院さんへは修理完了品を他の医院へ貸し出した事情を説明して、謝って納得してもらうのだろうか。おそらくダンマリすればばれないとの心づもりであろう。本日、H260-Z正規代替え機を借りるとき・返すときの書類に署名させられた。私は憮然として気分が悪かった。
10年近く前、営業の山川さんが内視鏡資料のコピーを持ってきて渡してくれたとき、そのコピーの裏面は営業会議の内部資料のコピーであることに気付いた。コピー用紙の使い回しである。困りますと懇願されたのだが、私は即、営業会議録資料のコピーのコピーを採って、手元に人質として置いた。それをネタに値引き交渉するような人では、私はない。下衆なことは、私の矜恃が許さない。後程会議録資料を良く読むと、オリンパスの営業所レベルの営業戦略・戦術も、並みのコピー機会社の営業さんと変わらないことが分かって、がっかりした覚えがある。





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